今日の一杯

今日の一杯。。。
【赤】Ch.Mouton Rothschild 1987 【赤】Ch.Mouton Rothschild 1987
【赤】Ch.Mouton Rothschild 1987
Type:赤 フルボディ
産地:France(ボルドー/Pauillac)
生産者:Ch.Mouton Rothschild
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン77%, メルロー11%, カベルネ・フラン10%, プティ・ヴェルド2%
格付:Pauillac第一級格付け

杉や煙草、ちょっと青っぽさも感じるけど綺麗な熟成を感じる

1987年のエチケットは、スイスの画家Hans Erni氏の作品。
【赤】Ch.Mouton Rothschild 1987
Baron Philippe de Rothschild男爵最期(1988年死去)のヴィンテージとなった1987年。
エチケットには色づく葡萄の葉と葡萄の房、そして象徴的に扱われた羊の角に囲まれたBaron Philippeの肖像が掲げられている。
その下に

ムートンの改革者たる父Baron Philippe de Rothschildへ、あなたの65回目にして最後の収穫だった、この年のワインを捧げます。ムートンは変わりません。

という娘Philippine de Rothschildのメッセージが添えられています。
この年以降、エチケットに入るサインはBaronne Philippine de Rothschildのものに変わりました。

1855年以来のMedoc格付の歴史上で唯一、1973年に二級から一級に昇格したCh.Mouton Rothschild。
Moutonは、五大シャトーの中で最もゴージャスと言われています。
Ch.Lafiteのフィネス、
Ch.Margauxの女王らしさ、
Ch.Latourの男性的逞しさ、
Ch.Haut-Brionのエレガントさ
などとは一線を画し、濃厚で芳醇、ふくよかで肉づきがよくリッチな味わいです。
そして、深くてエキゾチックな魅力もあり、10~15年じっくり瓶の中で熟成させていくと獣肉のような艶めかしさが現れてくるというとても魅惑的なワインなのです。

これはWine of the Vintageの当確候補のようだ。
最も完全で内向的な1987年であるのは確かで、少なくともあと10年の熟成能力はある。
ラベルに書いてある故Philippe de Rothschild男爵の娘による琴線に触れる献辞だけでもほとんどワイン1本分の価値はある。
この年は男爵最後のヴィンテージだったから、多分40年から50年経つと一財産となるはずだ。
このヴィンテージで最も深みのある、最も光を通さないほど濃いワインの1つで、締め付けられている様だが将来有望なブーケは西洋杉やブラックカラントを思わせる。
深みは驚くほどで、ボディはミディアムからフル。
フィニッシュには甘いタンニンも見られる。
このヴィンテージの黙示だ。
より大喝采された1990年や1989年とも直接対決できるほどである。」
最終試飲2001年3月 予想される飲み頃 現在から2015年

Ch.Mouton Rothschildの地位もワインも、故Philippe de Rothschild男爵が独力で築き上げたものだ。
21歳になったばかりでシャトーを買い取った時にMoutonに対する思い入れが強かったのは間違いないが、それにしても豪勢なまでにリッチで、著しく深みのあるエキゾチックなスタイルのワインをつくりながら、彼は1855年のメドックのワインの格付けの変更を実現させた唯一の人物になったのだから恐れ入る。
男爵は1988年1月に亡くなったが、今はその娘で、男爵同様にカリスマ性のあるPhilippineがこの醸造帝国の精神的頂点にたっている。
彼女もまた、パトリック・レオンとエルヴェ・ベルロー率いる有能なMoutonチームから並々ならぬ協力を受け続けている。
このシャトーが公式に「一級シャトー」に格付けされたのは1973年のことだが、その時、派手好きの男爵は挑戦的なラベルの言葉を、
「一級にはなれないが、二級の名には甘んじられぬ、余はMoutonなり」
から、
「余は一級であり、かつては二級であった、Moutonは不変なり」
と変えている。
私がこれまでに飲んだ最も偉大なボルドーのいくつかがMoutonだったことは間違いない。
〜ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より〜

~ I drink Ch.Mouton Rothschild Back Vintages ~
2002, 2001, 1995, 1975