Ch.Mouton Rothschild 2001,2002飲み比べ

11月の多忙な週も何とか乗り切り
今日は楽しみにしていたCh.Mouton Rothschild 2001,2002飲み比べをしてきました
Ch.Mouton Rothschild 飲み比べ
むふぅ~贅沢ですねぇ~
飲む前からにやけてきます

まずはCh.Mouton Rothschildについて。。。

1855年以来のMedoc格付の歴史上で唯一、1973年に二級から一級に昇格したCh.Mouton Rothschild。ヴィンテージ毎に著名な画家がエチケットを飾ります。

シャトーの歴史は1922年、Baron Philippe de Rorthschildがこのシャトーの魅力・美しさに生涯の全てを注ぐことを決意したことにより始まりました。1924年には、従来の慣習を改め、瓶詰めから貯蔵までの全ての工程を自らシャトーで行なうことで、ワインの質をシャトー所有者の彼自身が完全にコントロールすることを可能にしました。

そしてCh.Mouton Rothschildは、1855年以来のメドック格付の歴史上で唯一、1973年に二級から一級に昇格しています。このシャトーが公式に「一級シャトー」に格付けされたのは1973年のことだが、その時、派手好きの男爵は挑戦的なラベルの言葉を、
「一級にはなれないが、二級の名には甘んじられぬ、余はムートンなり( Premier ne puis, second ne daigne, Mouton suis. )」
から、
「余は一級であり、かつては二級であった、ムートンは不変なり (Premier je suis, Second je fus, Mouton ne change.)」
と変えている。

ラベルアートの面では、1945年に、フランス開放の祝賀として勝利=Victoryの頭文字Vをムートンのラベルに付けることを考案。以来、ヴィンテージ毎に著名な画家がムートンのボトルを飾っています。

現在、愛娘Baroness Philippine de Rorthschildによって、彼の意思は受け継がれています。

それでは2001年から感想を。。。

Ch.Mouton Rothschild 2001 Ch.Mouton Rothschild 2001
【赤】Ch.Mouton Rothschild 2001
Type:赤 フルボディ
産地:France(ボルドー/Pauillac)
生産者:Ch.Mouton Rothschild
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン86%, メルロー12%, カベルネ・フラン2%
格付:Pauillac第一級格付け

2001年のエチケットの画家は、Robert Wilson氏。
現ムートンのオーナー、Baroness Philippine女史の顔が描かれたエチケットは、2001年9月11日の『アメリカ同時多発テロ事件』をモチーフに、平和への願いを込めて描かれたそうです。

続いて2002年です。。。
ファーストタッチにブラックベリーの甘酸っぱい果実味にシャープな植物のニュアンスがあり、theポイヤックといった感じだが、ちょっと弱く儚い

Ch.Mouton Rothschild 2002 Ch.Mouton Rothschild 2002
【赤】Ch.Mouton Rothschild 2002
Type:赤 フルボディ
産地:France(ボルドー/Pauillac)
生産者:Ch.Mouton Rothschild
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン86%, メルロー12%, カベルネ・フラン2%
格付:Pauillac第一級格付け

2002年のエチケットの画家は、ロシア人のIlya Kabakov氏。
1980年代後半に旧ソ連の抑圧された日常を描いたインスタレーションを発表し、国際的に活躍するように。強烈な物語性を帯びた独特の作品をつくりあげ、世界で最も重要な前衛芸術家のひとり。

作品のタイトルは「OKHO(窓)」。
飲み手がワインの世界に入っていく窓を表しているそうです。

柔らかくモカや革のニュアンスがあり、優しく口内に残る余韻が心地良く長い