この日のワイン会はブルゴーニュの名生産者である『Claude-Dugat』をメインにした会です


Claude-Dugatについて少し書いてみると

全盛期のロマネ・コンティを脅かす存在と言われ、ロバート・パーカー氏が100点を付けたワイン、1996グリオット・シャンベルタンを世に送り出しました。
Claude-Dugatは、ブルゴーニュで最も偉大な数少ない生産者と評されています。

Claude-Dugatはデュガ家８代目であり、1993年から『Claude-Dugat』の名前でワインは造られていますが、現在も７代目であるクロードの父もワイン造りに参加しています。

Claude-Dugatは、土壌を刺激しテロワールの個性が際立たせるために1989年より正式にリュット・レゾネ（減農薬農業で不必要な農薬は一切使用しない）を始め、化学肥料を与えず、岩草や海草を畑に与えています。

Claude-Dugatが不干渉主義といっても、何も手をかけないと言う意味ではなく、じっくりと畑を観察しています。
たとえ葡萄が病気にかかってもすぐに対処はせず自然に治るのを待ち、15%以上のぶどうが病気にかかってしまって初めて対処にかかります。そうして土壌や葡萄の自己治癒力が年々高まり、よりテロワールを表現したワインが造れるようになった、とクロードは語っています。

Claude-Dugatでは肥料を与えていないので、ぶどうの実は小ぶりでより凝縮した果実がワインに溢れています。そして酵母もすべてぶどう内にある天然のものです。また、デュガ家ではワインに清澄処理やろ過処理をほどこすことは滅多にありません。
物心ついた時から畑にいた、と語るClaude-Dugatのワインにはデュガ家の伝統と卓越したテロワールの個性が溢れブルゴーニュの真髄を感じさせます。

因みにデュガはジュブレシャンベルタン村に葡萄畑が約3haしかなく
クラピヨ、ラ・ピエール、ラヴォ－・サン・ジャックのプルミエ・クリュ、シャルム・シャンエルタン、グリオット・シャンベルタンのグラン・クリュを所有。
これらプルミエ・クリュ、グラン・クリュのワインは100％新樽熟成である。

ジュヴレ・シャンベルタンの村名モノやブルゴーニュＡＣでさえ、50％の新樽を使うそうで海外の市場でも人気があるそうです。

だそうです
(長くなっちゃいましたね)

実は今までこの造り手のは飲んだことがなかったので楽しみです

では、今回のワインリストです
まずはシャンパーニュから。。。
と言いつつ、最初のは写真撮り忘れていました

Simon-Selosse Champagne Grand Cru Brut Blanc de Blancs NV
Type：白　辛口
産地：France（シャンパーニュ/Avieze）
生産者：Simon-Selosse
品種：シャルドネ100%（アヴィーズ83%, クラマン10%, オジェ7%）

スウィーティーのようなさわやかな酸味と甘みを感じる泡ですね
今の季節のスタートにはちょうどいい一本です

2本目は今回持参したシャンパーニュです

Champagne DRAPPIE Blanc de Blancs Brut Grand Cru Millesime 1988
Type：白　辛口
産地：France(シャンパーニュ)
生産者：DRAPPIE
品種：シャルドネ100%

DRAPPIEの’88です
もう泡は落ち着いているのでかなり白に近い熟成感を感じます
なかなかシャンパーニュの古酒って巡り会わせなので見つけれてラッキーでした

続いて白は。。。

Nicolas JOLY Roche Aux Moines Clos de la BERGERIE 2003
Type：白　辛口
産地：France(ロワール)
生産者：Nicolas JOLY
品種：シュナン・ブラン100%

蜂蜜やアプリコットのような甘いニュアンスを感じさせてくれるが
それに反してシェリーのようなドライな後味を感じます
このヴィンテージでこの琥珀のような色合いは驚きです

Domaine Marc COLIN et Fils Chassagne Montrachet 1er Cru Les Caillerets 1995
Type：白　辛口
産地：France（ブルゴーニュ/Chassagne Montrachet）
生産者：Domaine Marc COLIN et Fils
品種：シャルドネ100%

今日一番の一本です。
Chassagne Montrachetでも最上の土壌とされる区画のLes Caillerets
いやぁ~、もう夢の世界へ誘ってくれます
白い花のアロマとそのハチミツのニュアンスを最初感じるが
温度が上がると洋ナシのコンポートやナッツ、さらにキャラメルのように深みやふくよかな香りや味わいに変化します

ココからメインの赤です

Claude-Dugat Bourgogne Rouge 2010
Type：赤　ミディアムボディ
産地：France(ブルゴーニュ/Gevrey Chambertin)
生産者：Claude-Dugat
品種：ピノ・ノワール100%

チャーミングなフランボワーズの香りとニュアンスの感じる赤

Claude-Dugat Gevrey Chambertin 2004
Type：赤　ミディアムボディ
産地：France(ブルゴーニュ/Gevrey Chambertin)
生産者：Claude-Dugat
品種：ピノ・ノワール100%

やさしいアタックながら獣臭と男性的なニュアンスを感じる赤

Claude-Dugat Gevrey Chambertin 1998
Type：赤　ミディアムボディ
産地：France(ブルゴーニュ/Gevrey Chambertin)
生産者：Claude-Dugat
品種：ピノ・ノワール100%

熟成感のある赤錆や血のニュアンスのある赤

〆シャンにKRUGです

Champagne KRUG Grand Cuvee Brut
Type：白　辛口
産地：France(シャンパーニュ)
生産者：KRUG
品種：

贅沢な会ですねぇ～

Claude-Dugatの印象ですが、全体的にやさしいアタックからゆっくりと本来の姿を、しっかりとした個性を伝えてくれます

やはり有名な造り手になってくると、テロワール以外の＋αを感じさせてくれるんで
これからもこういった生産者に注目した会には参加したいですね

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