今日は女友達と松尾を散策してきました
前から京都の世界遺産に名を連ねる神社仏閣の一つ『西芳寺』に行きたかったのです
ココは別名『苔寺』とも呼ばれ、銀閣寺の庭園のモデルなったとも言われるお寺で
聖徳太子の別荘に始まり、行基・空海・法然・親鸞と続き、北条時頼・足利尊氏・足利義満・足利義政・織田信長と名だたる有名人が荒廃した寺を再建されるのですが、度重なる戦乱や洪水で荒廃する運命のお寺なのです
生前にスティーブ・ジョブズ氏が家族とよく訪れていたそうです。
季節の良いときには般若心経の写経を行うそうですが、
夏は暑く冬は冷え込む本堂のため入山者に配慮して写経はありませんでした
代わりに般若心経と座禅和讃の唱和を行い、木札に願い事を書いて奉納します
ココの庭園は、夢窓疎石の作庭で上段の枯山水と下段の「心」の字を描く黄金池を中心とした池泉回遊式庭園の2つで構成されています。
苔寺と言われるだけあって、所狭しと苔が生えています
庭園内に120種以上の苔が生えているそうですがぜんぜんわかりませんでした
まずは池泉回遊式庭園から観音堂の前から反時計回りに黄金池の周りを進みます
神仙島へ向かう宝船が二列に停泊している姿を現すとする夜泊石
池の真ん中には大きな[左]夕日ヶ島と[右]朝日ヶ島があり、
間には3本の橋が架かっています
庭園内で少し大きめの建物が見えてきます
ココは、幕末に岩倉具視が一時隠棲した『湘南亭茶屋』です
一部屋一部屋が小さく当時の体格を連想させますね
さらに歩を進めると点在している島々が。。。
朝日ヶ島や夕日ヶ島より趣があるように思います
下段の池泉回遊式庭園と上段の枯山水を結界する門、向上関
門をくぐるとつづら折の石段を登ります
一段上るごとに悟りの世界に近づくそうです
上段は枯山水式庭園なのですが。。。苔だらけ
この辺りに苔がつきだしたのは江戸時代末期になってからとのことだそうです
足利義政により再建された指東庵から眺めれる3段の枯滝を石組みで表現した枯滝石組
枯山水の面影をわずかに残すぐらいで「廃跡」という言葉がぴったりの状態です
拝観しているときはさほど感動も感慨深さも感じなかったのですが
写真を整理し日記を書くためにいろいろ資料を読んでると
「侘び・寂び」の世界観と他の寺社仏閣と異なる独特の異空間に納得します
でも、「侘び・寂び」の世界観は理解できても、
コレ観て感じ取れなければまだまだなんでしょうね。。。
ココの朱印は珍しく見開きで。。。
禅宗の初祖である達磨大師が大きくあしらっています
それにしても、ツアー参加者は、時間があまりないようで駆け足で通り抜けていて
「そんなツアーって参加してどうなんやろ???」って思ってしまいます
神社仏閣はツアーじゃなく、ゆっくりと時間を取って拝観してもらいたいものですね
ちなみにココは最低1週間前に往復ハガキで申し込まないと参拝できず
単なる観光や見学ではなく写経と祈祷という宗教行事に参加することが条件のため
冥加料3,000円と高いのでご注意ください。
/*** Temple Data *************************/
西芳寺
京都市西京区松尾町
Tel:075-615-8286