今日の一杯

今日の一杯。。。
【赤】Niebaum Coppola Estate Rubicon Napa Valley 1997 【赤】Niebaum Coppola Estate Rubicon Napa Valley 1997
【赤】Niebaum Coppola Estate Rubicon Napa Valley 1997
Type:赤 フルボディ
生産地:America(カリフォルニア/Napa Valley/Rutherford)
生産者:Niebaum Coppola(現在イングルヌック・エステート)
品種名:カベルネ・ソーヴィニヨン主体

ミルキーなファーストタッチに
カシス、薔薇の香水を思わせるエレガントさと、べルヴェッティな舌触りと丸みのある感触
後からしっかりとした酸と果実味を感じる

Niebaum Coppola Estate Rubicon Napa Valley

映画「ゴッドファーザー」の映画監督Coppolaが、カリフォルニアの伝説のワイナリーInglenookを買い取り、人生をかけて造り上げた魂のワイン

1880年、Gustave Niebaumは偉大なフランスワインのライバルになり得るワインを造りたいとInglenookを設立し、最高の畑にボルドーから持ち込んだ高貴品種を植え、当時としては驚嘆するような設備を整えたシャトーを建設しました。
1900年代に入ってからは世界の偉大なワインと肩を並べるワインを造りナパ・ワインの一時代を作ります。
その後、禁酒法時代を経て、1975年に映画監督のFrancis Ford Coppola氏がNiebaumの邸宅と周りの畑を購入し、Niebaum Coppola Estateとして再スタートさせたのです。

2002年には全ての畑が有機栽培の認証(CCOF)を受け、2006年にはRubicon Estateと改名しました。

実は、「Inglenook」という名前は違う企業に商標登録されており、素晴らしい畑や邸宅は手に入れたものの、Inglenookという格式ある名称だけはずっと手に入れる事ができなかったのです。
しかし、2011年に念願のInglenookの商標権をThe Wine Groupから取得し、ワイナリー支配人兼醸造家としてCh.Margauxのエステート・ディレクターを長年務めていたフィリップ・バスコールを迎え、歴史あるInglenookの再生を誓い、世界の偉大なワインと肩を並べられるワイン造りを実践しています。

Rubiconの名の由来は、ローマ帝国時代にユリウス・カエサルが体制に反旗を翻し、
「もう後には引けない。賽は投げられた。」
と名言を発し、国境の川ルビコンを渡ったことから運命をかけて後戻りできないような決断と行動を意味する言葉からRubiconと名づけられました。

かつてカリフォルニア頂点に君臨した伝説のワイナリー:Inglenookの復活と、ボルドーの偉大なシャトーと肩を並べるワイン造りを決心したCoppola氏の強い決意が読み取れます。
その名に恥じない豪華さと気品・力強さにおいてはカリフォルニアを代表する一本です。