今日の一杯

今日の一杯。。。
【赤】Grand Vin de Leoville du Marquis de Las Cases 1996 【赤】Grand Vin de Leoville du Marquis de Las Cases 1996
【赤】Grand Vin de Leoville du Marquis de Las Cases 1996
Type:赤 フルボディ
産地:France(ボルドー/Saint Julien)
生産者:Ch.Leoville Las Cases
格付:Saint Julien第二級格付け
品種名:カベルネ・ソーヴィニヨン主体, メルロー, カベルネ・フラン
パーカーポイント:98点+(実質100点)

コーヒークリームのような甘みのあるアロマの跡に、水に塗れた犬のような獣臭
エレガントでしなやかなタンニンは見事

Saint Julienの最高峰『Ch.Leoville Las Cases』
Ch.Leoville Las Casesは間違いなく偉大な2級シャトーであり、そのクオリティは極めて1級と同等だといわれるスーパーセカンドの一つです。

40ヘクタールを超える畑の主要な部分はCh.Latourに隣接しており、特異なミクロ・クリマを共有する畑を含んでいます。
それはとても美しく、石垣に囲まれた様子はラベルにも描かれています。
ボルドーでも最大級のシャトーで、ワインの品質にかける入念さや熱心さの点では、並ぶものこそいくつかあるにせよ、どこにも負けていない。

責任者は故ミシェル・ドゥロンでしたが、現在は息子のジャン・ユベールが努めています。
ミシェル・ドゥロンは気位の高い男で、尊敬を集めていましたが、同じくらい軽蔑もされていました。
彼を批判する人々は、そしてその数は多いのですが、彼が策略を持ってワインを売っていたと主張します。
その主張によれば、偉大なヴィンテージには出し惜しみをして一度にささやかな量しか出荷せず、人為的に価格を吊り上げていたというものです。
もっとも、Ch.Leoville Las Casesの華麗な品質にケチを付けることは誰も出来ませんでした。
Ch.Leoville Las Casesは、Saint Julienのみならず、Medoc全体で最上のワインを造ろうというマニアックな執念の産物なのです。

第二次世界大戦後のワインにはムラがありましたが、1975年以後は連続して成功を収め、2000、1996、1995、1994、1990、1986、1985、1982、1978、1975年のようなヴィンテージには完璧に近いワインが産まれています。
事実、これらのヴィンテージでは、メドックの1級シャトーの殆どと同じくらい深遠なワインとなっています。

“1996年は、深遠なCh.Leoville Las Casesだ。
現代における偉大なボルドーの一つであり、このシャトーが2000年、1990年、1986年、1982年と言ったヴィンテージに造ったワインと肩を並べるものである。
1996年の特質は今でもシュルマテュリテ(葡萄が過熟すること)のカベルネ・ソーヴィニヨンだが、内在する古典主義や、均整のとれかた、複雑でエレガントなワインになれるだけの深遠な潜在能力も残っている。
黒/紫色をしており、壮観なノーズはカシス、チェリーリキュール、トースト、ミネラルを思わせる。
力強い、豊かなアタックで、見事にまとまったタンニンや凝縮感が感じられるが、重さやちぐはぐさはほのかにも感じられない。
グラスに注いでおくと器量やコクが増していく。
特筆に値する、継ぎ目のない、口にしがみつく様な、並外れてエレガントなワインだ。
目と鼻の先の隣人Latourの陰で造られている、Saint Julienの神髄である
飲み頃:2007年~2040年。”
~ロバート・M・パーカーJr.著「ボルドーBordeaux第4版」~

いよいよヘルズの原価ワインも100までのカウントダウンに入りましたね
さらにお宝ワインが抜栓されるので目が離せません